★プレオルソについて★
- Seiki Mikasaki
- 2023年4月26日
- 読了時間: 4分
更新日:1月30日
☆プレオルソ☆
こんにちは。なないろデンタルクリニックです(^-^)4月25日(火)プレオルソのセミナーを受講しました。

今回はプレオルソについてお話していきます。
プレオルソ・・・聞いたことある方もいると思います。プレオルソとは大塚淳先生と㈱フォレストワンが共同開発した小児矯正用既成マウスピースのことです(^^)/
使用前 6歳児童 受け口の口腔内写真

下前歯が上の前歯に覆いかぶさっています。
↓
使用後 プレオルソタイプⅢを1年半使用後8歳時点の改善した口腔内写真

下の前歯と上の前歯の歯並びが改善しています。
子供歯並び矯正法
⑴歯並びだけではなく噛み合わせの改善、お口ポカンの改善、口呼吸から鼻呼吸へ、舌のトレーニングによる
正しい嚥下や発音、などを目的とした矯正法
矯正にはⅠ期治療(予防歯科)とⅡ期治療(本格矯正)があり、Ⅰ期治療ほ10歳くらいまでに行う。
Ⅱ期の本格矯正に移らないといけない症例でもⅠ期の時にプレオルソを行っていればⅡ期で本格矯正を行った時の短縮や費用の軽減が期待できます。
歯並びは頬が内に、舌が外に力が入るので両方のバランスで歯並びが決まります。
Ⅰ期のメリットとして・・・Ⅱ期治療の回避
Ⅱ期治療の準備
だだ、ブラケットで1歯ごとの矯正ではないので細かい動きができない事と使わないとなんの効果も出ないことを保護者様に説明し理解していただく必要があります。
横向きに寝るなどの悪癖があると効果が出ない事があります。
トラブル回避のために為にお家の方にお伝えいたします。
プレオルソの素材はポリウレタンでできており、破れにくく、程よい硬さで、上下一体型になっています。
飲食時や発音・呼吸時の舌や口唇の位置の改善を目的としたトレーニングであるMFT(口腔筋機能療法)にて、サポートを行います。
適応症として以下のものがあります。
①上顎前突 ②叢正 ③過蓋咬合 ④開咬症 ⑤反対咬合
このような症例に応じて、複数のサイズや、ハード・ソフトの2種類の硬さから選べますが、まずはソフトからがお勧めです。
タイプ分けとしまして以下の3つがあります。
●タイプⅠ・・・上顎前突、叢正、過蓋咬合、各種保定
●タイプⅡ・・・開咬症、咬咬の保定
●タイプⅢ・・・反対咬合、反対咬合の保定

適応年齢は3歳~12歳ですが、とてもベストな年齢は6歳~8歳です。1日1時間以上と夜の就寝時に装着が必要ですが、1日1時間続けてできない時は、15分を4回、20分を3回、30分を2回など分けて装着するのも良いでしょう。最初はよだれが沢山出ますが、しばらくすると慣れてきてよだれも出なくなります。ただ作ってみたものの入れない患者がどうしても出てくるので、ながらで入れないかを保護者の方と患者に相談します。(ゲーム中・テレビを観ている時・宿題をしている時などの何かをしながらの着用もお勧めです)
プレオルソをするときの動機づけとして、歯並びが良くないこと・虫歯になりやすい・発音が上手くできない・顔が歪みやすいなど、このような事が起きやすいです。プレオルソを使用し痛い箇所がある場合は来院してバーやハサミを使用して調整いたします。
使用後に少し慣れてきたら、プレオルソを口に入れたままお話をするなども可能になり、お口のトレーニングにもなります。鼻呼吸で就寝できるようにプレオルソを入れたままお口にテープを貼ります。2回もしくは3回目の来院でプレオルソを100℃のお湯に1分つけて拡大します。
先程も記述しましたが、プレオルソを使うにあたって、生活習慣での悪癖を見直し改善し、治療の効果を上げるためにスタッフが指導してまいります。デメリットとしては、昼間1時間、夜間就寝中の使用が必要で、自分でつけ外ししていただくため違和感があり装着が難しい場合があります。また、骨格性の重度の歯並びの不正の場合は効果がなく使用できない場合があることなどです。使用が適した年齢も限られています。プレオルソのみで全ての不正咬合が治療できるわけではなく、将来的に矯正専門医での矯正治療が必要となる場合もあります。料金も保険適用でなく保険治療よりも高額です。料金は11000円~33000円です。お気軽にご相談ください。
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