歯科矯正診断の施設基準が新設されました
- Seiki Mikasaki
- 2024年9月1日
- 読了時間: 3分
学校歯科健診で異常が指摘された方へ:保険適用での歯科矯正診断のご案内
学校歯科健診で「不正咬合」(かみ合わせの異常)や「顎変形症」の疑いがあると診断された場合、そのまま放置すると、成長過程において歯並びや顎の発育に影響を与える可能性があります。令和6年度の診療報酬改定により、こうした患者さんに対して、保険を利用して歯科矯正の診断を受けることができるようになりました。当院、なないろデンタルクリニックでは、患者さんの負担を軽減しながら、適切な診断と治療計画をご提供いたします。
歯科矯正診断の流れ
学校健診での指摘を受けた患者さんの来院:
学校歯科健診で「不正咬合」や「顎変形症」の疑いがあると指摘された場合、当クリニックにお越しいただければ、精密な診断を行います。
精密検査の実施:
診断には、患者さんの歯並び(歯列)、かみ合わせの状態(咬合状態)、顎骨の形態などを詳しく調べる必要があります。このため、当クリニックではセファロレントゲン(セファロ側面規格写真)の撮影を行います。
セファロレントゲンの役割:
セファロレントゲンは、頭部の骨格構造や歯の位置関係を精密に確認するための特別なX線撮影です。これにより、患者さんの顎の成長パターンや歯並びの状態を立体的に把握することができます。
特に、顎の前後的な位置関係や上下のバランスを分析するために非常に重要です。これらの情報は、矯正治療が必要かどうか、またはどのような治療が最適かを判断するために欠かせません。
診断結果の分析と説明:
撮影したセファロレントゲンの分析結果を基に、患者さんの歯並びや顎の状態、今後の成長予測などを総合的に判断します。その上で、矯正治療が必要な場合は、具体的な治療計画を立てます。
診断結果は、患者さんやご家族に対して丁寧にご説明し、治療の必要性や選択肢について理解を深めていただくために、文書としてお渡しします。

セファロレントゲン画像
今回の診療報酬改定で新設された「歯科矯正診断料1」および「歯科矯正診断料2」については当院は厚生労働大臣の定める施設基準に適合し、地方厚生局長に届け出を行っておりますので、歯科矯正診断料1」として保険適用での診断が可能です。これにより、患者さんの自己負担を軽減しつつ、精密な診断と治療計画の作成が行えます。
保険適用の算定方法:
歯科矯正診断料は、保険点数に基づいて算定され、患者さんの負担割合(ひまわりカード使用の場合はその月の上限の料金)に応じて費用が決まります。セファロレントゲン撮影やその他の検査も必要に応じて保険適用とされます。
まとめ
なないろデンタルクリニックでは、学校健診で不正咬合や顎の異常が指摘された患者さんに対し、精密な診断を行っています。特に、セファロレントゲンを活用することで、患者さん一人ひとりに最適な治療計画を提供することが可能です。お子様の歯並びや顎の発育に不安がある方は、ぜひ当クリニックにご相談ください。
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