歯の白いかぶせものや詰め物についてセミナーを受けました。
- Seiki Mikasaki
- 2023年9月17日
- 読了時間: 4分

歯の被せ物や詰め物についてのセミナーを受けました。歯の虫歯治療の後の被せ物や詰め物は金属と、金属ではない白いものがあります。
白い材料のジルコニアは高い強度と生体適合性により、クラウン、ブリッジ、インレー、インプラントなどのさまざまな被せ物や詰め物等の歯科用途に使用されています。 ジルコニアはほとんどの歯科用材料よりも硬いですが、対向する歯が許容可能な摩耗をするとされています。またジルコニアは生体適合性があると考えられており、軟組織および硬組織で観察される炎症反応は少ないです。 これにより、インプラントの支台修復物など、口腔組織や骨と接触する部位にも適しています。 ジルコニア修復物は歯における機能性と審美性の両方が優れています。
従来の保険の前歯の被せ物は金属のフレームに白いプラスチック素材を張り付けて作成します。保険適用なので価格はジルコニアの被せ物や詰め物と比べて安価で行えます。欠点は給水による変色、すり減ることによる変形、金属アレルギーの可能性、プラスチックアレルギーの可能性、清掃しにくく汚れがたまりやすい、歯茎が経年的に黒くなることがある。などの点があります。ジルコニアの白い被せ物は、生体親和性に優れる、貴金属のおよそ3分の1の軽さ、歯茎が黒くなることが金属の被せものに比べて少ない、MRIなど受ける際の画像の影響がない、高強度で応力誘起想変態により破折しがたい、等の利点があります。自然な歯に近いグラデーションを入れることもでき、光の透過性や強度を考えて前歯、奥歯、ブリッジなど症例によって使い分けることがあります。
ジルコニア補綴物は、非常に強く耐久性のあるセラミック材料である二酸化ジルコニウム(ZrO2)で作られています。 ジルコニアは強度と靭性が高く、割れたり欠けたりしにくいです。 これは、特に臼歯など、咬合力や咀嚼力が大きい口の領域に適しています。 ジルコニアは生体適合性があり、アレルギー反応を引き起こしにくいです。 またジルコニアは、天然の歯の外観に自然な状態で似せて製造できます。 透明感を調整自然なク配色で作成できます。 金属アレルギーの方には、ジルコニアは従来の金属クラウンに代わる金属を含まない代替品となります。ジルコニアクラウンは、多くの場合、他のタイプのクラウンよりも歯の削減が少なくて済み、自然な歯の体積をより保てます。
ジルコニアクラウンの種類
ソリッドまたはモノリシックジルコニアがあります。 これらのクラウンは全てジルコニア素材で作られており、特に耐久性に優れています。 強度が重要な奥歯などの奥歯に最適です。
層状またはベニヤ状に作成するタイプのジルコニアは、より本物のような外観を与えるためにセラミック、または別の審美的素材も使用して層状に作られています。 通常、審美性がより重要視される前歯に使用されます。奥歯よりも細かい技術が必要で高額になります。
欠点として
対向する歯の摩耗: ジルコニアは非常に硬いため、適切に研磨しないと、対向する天然歯を摩耗させる可能性もあります。 また、ジルコニアは強度は高いですが、前歯などベニヤ材を使用する場合は欠けたりひび割れたりする可能性があります。 奥歯に使用される一体型の方が耐久性は高いですが、グラデーションが弱くなり審美性が劣る可能性があります。またジルコニアクラウンの調整と研磨には、クラウンの損傷や対向歯への悪影響を防ぐための精密な調整が必要です。 ジルコニアクラウンを装着する過程では、通常 3 回の予約が必要です。 1回目は、型取りで、仮歯を装着します。2回目は細かい仮合わせをします。3回目の時に、ジルコニア修復物を取り付け、セメントで固定します。
お手入れとメンテナン
スジルコニアクラウンは耐久性がありますが、長持ちさせ、周囲の組織の健康を維持するには、良好な口腔衛生状態を維持することが不可欠です。 歯磨き、デンタルフロス、歯科検診が重要です。 歯科修復物の長所と短所についてクリニックで相談し、お口の健康と二ーズの両方に合った選択が重要です。
当院では
ジルコニア素材の治療を44000円~88000円で行っています。
お気軽にご相談ください。
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