小児から高齢者に至るまでの舌圧測定
- Seiki Mikasaki
- 2024年4月30日
- 読了時間: 2分

6月から小児における舌圧測定も保険適用となりました。口腔内の舌圧測定は、舌の筋力を測定するために行われる検査です。この測定は、特に小児から高齢者までの幅広い年齢層において重要な意味を持っています。
舌圧測定の重要性と目的
嚥下障害の評価:舌の筋力は、食べ物を嚥下する際の安全性と効率性に直接関係しています。特に高齢者や脳卒中の患者など、嚥下障害を抱える人々にとって、舌圧の弱さは誤嚥のリスクを高め、肺炎などの合併症につながる可能性があります。言語障害の評価と治療:舌の筋力は、発音の明瞭さに影響を与えるため、舌圧測定は言語療法の診断と治療プランニングに役立ちます。小児では、適切な舌圧が言語発達をサポートし、言語障害のリスクを減少させることができます。整形外科的なアプローチ:特に小児の矯正治療において、舌の位置や力が歯並びや顎の成長に影響を与えるため、舌圧測定を行うことで、これらの問題の早期発見と対応が可能になります。
測定方法
舌圧測定は通常、専用の測定器具を使用して行われます。この器具は口腔内に挿入され、患者が器具に対して舌を押し付けることで舌の力を測定します。結果は通常、キロパスカル(kPa)で示され、舌の筋力を定量的に評価することができます。
総合的なアプローチ
舌圧測定を含む口腔機能の評価は、全身の健康と直接的な関連があります。正しい舌の力と位置が維持されることで、嚥下機能の改善、発音のクリアさ、そして顎顔面領域の正常な発育が促進されます。これらの機能を維持することは、全年齢層にとっての生活の質の向上に寄与します。
このように、口腔内の舌圧測定は多方面にわたる影響を持ち、小児から高齢者に至るまで、それぞれの年齢に応じた適切なケアと治療に不可欠な情報を提供します。当院では保険治療で検査、トレーニング指導しています。気軽にお問い合わせください。
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