口腔内ベビーマッサージ
- Seiki Mikasaki
- 2024年9月23日
- 読了時間: 3分
22日は休日当番医でした。ご協力ありがとうございました。
口腔内ベビーマッサージの重要性とやり方
今日は赤ちゃんの健やかな成長に役立つ「口腔内ベビーマッサージ」についてお話しします。最近では、赤ちゃんの口腔機能の発達をサポートするために、ベビーマッサージを取り入れる方が増えています。赤ちゃんの歯並びや言葉の発音、食べる力の基礎を作るのにとても効果的なので、ぜひご家庭でも取り入れてみてください。
口腔内ベビーマッサージとは?
口腔内ベビーマッサージは、赤ちゃんの口や舌、頬、唇などを優しく刺激し、これらの部位の筋肉を発達させるマッサージ方法です。口腔機能が発達することで、将来的な嚥下(飲み込む力)や咀嚼(噛む力)、言語の発達に大きな影響を与えます。早い時期から始めることで、口の中や顔の筋肉をバランスよく鍛え、正しい成長をサポートします。
マッサージの効果とメリット
嚥下や咀嚼力の発達:口周りの筋肉をほぐすことで、食べ物を上手に飲み込む力や噛む力がスムーズに発達します。
正しい舌の動きの習得:舌の筋肉をマッサージすることで、正しい動きを覚え、将来的な発音の発達をサポートします。
歯並びの予防:口の中の筋肉バランスが整うことで、乳歯や永久歯の歯並びが悪くなるリスクを減らすことができます。
コミュニケーション力の向上:口の動きが良くなることで、赤ちゃんが発声や言葉を覚える力も高まります。
マッサージの具体的なやり方
準備:まず、必ず手を石鹸でよく洗い、清潔にします。また、爪は短く切っておきましょう。赤ちゃんの口の中はデリケートなので、指の先を温めておくと心地よさが増します。
頬のマッサージ:人差し指や中指を使って、赤ちゃんの頬の外側を円を描くように優しくマッサージします。頬の筋肉を刺激することで、咀嚼に必要な筋肉を鍛えます。
唇のマッサージ:唇を軽くつまんで上下に動かしたり、円を描くようにマッサージします。唇の感覚を育てることで、食べ物を口に入れる動作や言葉の発音に役立ちます。
歯ぐきのマッサージ:人差し指で赤ちゃんの歯ぐきを優しくなでるようにします。歯が生えていない部分もマッサージすることで、歯が生え始める際の刺激にもなり、将来の歯並びを整える効果があります。
舌のマッサージ:赤ちゃんが口を開けているときに、指で舌の上や舌の裏側を優しくマッサージします。舌の筋肉を刺激することで、舌の動きがスムーズになり、嚥下や発音の発達に繋がります。
マッサージをする際の注意点
リラックスした状態で行う:赤ちゃんが機嫌よくリラックスしているときにマッサージを行いましょう。お風呂上がりや授乳後などがおすすめです。
無理をしない:赤ちゃんが嫌がったり不機嫌になった場合は、無理に続けないようにしましょう。毎日少しずつ行うことで慣れていきます。
感染予防:必ず手を洗ってから行うようにし、指に傷がある場合は避けてください。
マッサージの頻度とタイミング
口腔内ベビーマッサージは、1日1回から始め、赤ちゃんが慣れてきたら1日に2~3回行うようにしましょう。1回のマッサージは2~3分程度で十分です。
まとめ
口腔内ベビーマッサージは、赤ちゃんの口腔機能の発達にとても役立つ方法です。歯並びの形成や嚥下、言葉の発達をサポートするだけでなく、親子のスキンシップにもなります。私たちの歯科医院では、マッサージの方法や効果についてのご相談も承っておりますので、ぜひお気軽にお尋ねください。

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